※『Baldur's Gate 3』のネタバレあり
バルダーズゲート3。仲間たちの結末と感想その④。今回はゲイル編。
【朗報?】ゲイル神になる
いきなりこの姿で祝宴に現れるゲイル。ちゃんと神になってる……。
なんかいきなり「あれ、この世界ってこんなつまんなかったっけ?」みたいなイキった台詞を飛ばしてくるのでこちらも相応の皮肉で返します。ただ仲間と再会できるなら来たかいあったって言ってくれるのでそこは良かった。
アスタリオンもそうだけど仲間意識はちゃんと残っているようでなによりですね。逆に言えばそれが最後の人間らしさになるんじゃないかとか思ってしまって怖い。
ちなみにこの皮肉に対しては神々の間の礼儀作法は全然違うと言われました。皮肉が全然通じていない!
ゲイルは野心の神になったってことになるのかな?
ウィーヴの支配権は今まで通りミストラが持っているようですが、ゲイルの信者もそこそこ増えつつあるらしく、もう寺院も建設中なんだとか。普通にすごい。
今どき色々あって信仰されなくなって寺院すらない神様も珍しくないのに。ゲイルのように野心を持って高みを目指し、定命の限界をもどかしく思うウィザードは多いのかもしれませんね。
ベハルの領域潰しといてとお願いしたら快諾してくれました。ゲイル自身の強さはどんなもんなんでしょうね。
元々優秀なウィザードだったわけだし、そこに加えてネザリルのオーブとカーサスの冠を制御下に置いたわけだから結構強いのかな。カーサスの冠ってラファエルが地獄を支配するために使うって言ってたくらい強力なアイテムなんだし。いや、実際にそれが可能だったのかどうかは知らないけど。
いつか伝書鳩を狩っていたターラというトレシムが一緒にいました。この子はゲイルの長年の友人で、ゲイルを主人公にした場合は序盤に登場してくれるそうです。ちなみにターラを猫と呼ぶと気を悪くされるらしいので気を付けましょう。猫ではなくトレシムです。多分わたしたちが猿じゃなくて人間なのと同じような感覚なのかな。
ターラはゲイルが野心の神になったことが不服らしく、その道に進ませた私を非難してきます。あんな子じゃなかったのに悪い友達と付き合ったばっかりに……みたいな感じみたいです。なんかすみません。
エルミンスターからの手紙も届いていましたが、ゲイルが神になったことを嘆いているようでした。ほんとすみません。
しかもゲイルは母親を一人残して神になったみたいです。おい、神になってもアセンダントになっても邪教の指導者になってもなんでもいいけど心配する家族がいるなら実家には帰れよ。
これはさすがのダークアージも無下にできず、前向きに返事しておきました。
自分の周囲の様々なものを犠牲にし、それを犠牲にしたことにすら気付いていない野心の神が、せめて多くの善良な人々を救う良い神様になることを願います。本人は俺が善悪を判断するわけじゃないみたいなこと言ってるけど。
ゲイルはウォーターディープに自分の塔を持っているらしい優秀なウィザードです。ミストラとかつて恋人で、定命の者であるがゆえに届かない高みに手を伸ばそうとネザリルのオーブを手にしてしまった。
本人もその過ちを認めつつ、しかし冒険中に可能性を見つけてしまうとついつい目で追ってしまう……そんな野心溢れる、けれど善良なウィザードがゲイルです。顔も渋めのイケメンでアスタリオンに次いで人気の男性キャラなイメージがあります。
バルダーズゲート3の仲間たちの中では比較的問題児成分が薄めな気はするけど、最終的に神になっちゃったりするあたり、過去のやらかしを反省しているようなしていないような……やっぱりコイツも問題児だなって思わせる良いバランスをしていますよね。
他のキャラクターもそうなんですが、主人公による影響を受けて良い道にも悪い道にも進むため、きちんとこちらが影響を与えている実感がわくのがすごいです。自分が何の影響も与えられないようだと色々な分岐があることを売りにするゲームとしては残念ですからね。
序盤のゲイルはレイゼルやアスタリオンと比べてもそんなに悪い印象はないと思いますが(ちょっと皮肉言いがちではあるけど)、ある程度仲良くなると魔法のアイテムを要求してきて、しかもそれを吸収して破壊するので「コイツ燃費悪いな……」ってなる方も多いでしょう。
慣れてくるといらないものの選別もできるようになるしそんなに困ることもないんですけどね。ただ、ゲイルが破壊している魔法のアイテムってゲーム上大した力を持たないものであっても設定上はそこそこ貴重で価値のあるものだったりもするので燃費悪いのは確かです。
ちなみに私はゲイルの言う皮肉が結構好きです。TRPGする時には私もこんなキャラやってみたいなぁって思うこともあるのですが、残念ながら語彙力に自信がなくてちょっと難しい……。皮肉の語彙も磨かないと……。
そんなゲイルですが、戦闘では純魔法職であるウィザードが初期クラスとなっています。そのまま真っ直ぐ12レベルまで伸ばしても無難に強いのですが、今回は序盤~中盤は《魔法の矢》で火力を出すスペルスパークラービルドで、終盤はソーサラーLv10(嵐の魔法)とウィザードLv2(力術)で定番の嵐ソーサラーをやっていました。特に語ることもない無難なビルドです。
活躍したかというと……そこそこって感じですね。なんかいっぱい召喚してるのが強いみたいな感じになりがちだったかも。嵐ソーサラーは相手を濡らして雷で大ダメージみたいなことができるのですが、そのコンボはあんまり機会に恵まれなかったのでそういう意味ではあんまり活躍しなかったのかな。
というか横で私が準備のいらないお手軽高火力だしてるから他の火力役は相対的に地味に見えるところもちょっとあります。
しかし、ウィザードを始めとする魔法職は補助呪文も色々使うことができてそれもセールスポイントです。《強化跳躍》とか《軟着陸》とか色々、マルチでも器用に立ち回って重宝されること間違いなしなのでオススメですよ。
© Wizards of the Coast LLC & Larian Studios